2025年9月10日
※こちらの記事は過去に他のブログで作った
文章を転載しているため、記事作成の日付は
最後に記しています。
こんにちは。蓬「ミ」塾です。
少しずつ、「内神道」太極拳の技の解説とそれにまつわるエピソードを
交えて、お話をすすめていきましょう。
最初は、七夕も近いので、『玉女穿梭』(ギョクジョ・センサ)です。
「玉女」とは、織姫のことです。
「七夕」は、シチセキとも、タナバタともいいますが、
「シチセキ」は旧暦の7月7日、奇数(陽)の重なる日を、重陽といい、
この日は古代より、縁起が悪い日とされ、
逆に、物事が最悪から、いいことに転化する日ともいわれ、
節目の日、「節句」「節会」と呼ばれています。
「タナバタ」は七夕の日本語読み、訓読です。
「棚機」や「棚幡」とも表記しています。
これは、お盆行事の一環でもあり、精霊棚とその幡を安置するのが、
7日の夕方であることから7日の夕で「七夕」と書いて、
「タナバタ」と発音するようになったともいいます。
また、女性が着飾って、男性を待つ日、
また、その着物をおる機織り機に感謝する日ともいわれています。
「穿梭」の「梭」は「ヒ」といい、
機織り機の経糸に、横糸を通すガイドの木で、両端が尖っています。
『玉女穿梭』の技が、機織りで「梭」を左右に動かす動作に、
見立てて名づけられたといわれています。
「梭」で持って、敵の振り上げてくる腕を下から上にあげ、
脇の下を穿つ、そんな形容です。
かつて、中国の老師にこの技の応用法を尋ねたことがありました。
師は即座に、大勢の敵に囲まれたときに使う技だと答えてくれました。
すぐに、ばったばったと、敵をなぎ倒す場面を想像していましたが、
師の言葉は、
囲まれた敵の一番弱そうな奴に狙いを定めるのだ・・・
そして、『玉女穿梭』の技を使い、
そいつを倒して・・・
一目散に、逃げるのだ!!
でした。
「生兵法はケガの元」されど、
「か弱い者にこそ、護身術」〔ノ〕
2014.6.11
