【太極拳技解説7】「四」について

【太極拳技解説7】「四」について

※こちらの記事は過去に他のブログで作った
文章を転載しているため、記事作成の日付は
最後に記しています。

こんにちは。蓬「ミ」塾です。
前回は、「三盤四正」の「三・盤・四・正」
と表示されています
数字の「三」と「四」にこだわって、
「三」をめぐる考えを述べさせていただきました。

今回は「四」に関しますことを書いてみましょう。
「四」という文字は、「し」と発音しますので、
「死」と同音のところから、一般的に、
忌み嫌われる文字のようです。
特に、病院やホテルなどでは、算数字でも
「4」の付く部屋番号は避けられていますね。
しかし、「四」の付く熟語は日常でも、
数多く使われているのも事実です。

たとえば、
「四角」「四方」「四囲」「四海」「四象」
「四季」「四時」「四書」「四諦」「四神」
「四天王」「四面楚歌」「四苦八苦」
などなど、思いつくままあげても、
いろいろあります。

これを教養学的に、人文科学的か、
自然科学的か、社会科学的言語かという風に
整理もできるでしょう。
「四書」や「四諦」などは人文科学的ことば
ですが、自然科学的ことばでは、
「四季」や「四時」など多数ありますね。
そして、地理学や歴史学や心理学などが
社会科学の分野にはいるとしますと、
「四方」や「四海」や「四面楚歌」や
「四苦八苦」などはこの分野になるのでしょうか。

また、きちんと整理されない言葉遣いで、
それぞれの分野に重なることばもありますね。

さて、わが内神道でも、「四」文字熟語が
多数あり、マントラ(真言)的に、口承し、
暗誦することがすすめられています。

「天・地・人」の三界思想にのっとり
整理されてもいます。
ちなみに、「天・地・人」は「三」ですが、
「宇宙、地球、人体」の三相に、
「無体」を加えて、「四相」の教えが
示されています。
また、それを色で表し、青、緑、赤の
三角マークを黒が囲む徽章もつくられています。

この三角の徽章は、下から、
固相(固体・Solid)、
液相(液体・Liquid)、
氣相(氣体・Gas)、

そして、
この三角体を囲みます無相(無体・Nothing)を
入れての「四相」を象徴しています。

固体の固い状態から、液体、氣体へと
身体をやわらかくすることが、キタイ
されているわけですネ。そして、見えない
チカラ(勁)、無体を自分のものとする
ことが一つの到達点と教えられています。
しかし、その無体の理解までは、なかなか、
「無体な」はなしでありますよね。

そこで、わかりやすく、稽古の道筋(道諦)が、
「四文字熟語」で示されているわけです。
まず、口に出して暗誦しながら、身体を
動かしてみてもいいでしょうし、
また、暗誦しながら動かしてもいいですね。

「静中求動」の「静坐功」(立禅)時に、
唱えてもいいと思います。
要は、まず、口に出されることを
お勧めいたします。

さて、その「四」文字ですが、まず、
「姿勢」と「動作」について、
それぞれ八つの要諦(大切なことば示し)が
あります。
「八姿勢」、「八動作」と
呼ばれています。
以下、表示させていただきます。

≪八姿勢≫

虚霊頂勁・尾閭中正・空胸抜背・
沈肩垂肘・放鬆腰跨・円襠・
全身鬆開・端正安穏

≪八動作≫

連綿円合・二目平視・手眼相合・
下実上虚・上下相随・配合呼吸・
動中求静・威風整然

読み方と具体的内容は太極拳を
行ないながら理解していただくのが
大切と思いますので、是非、内神道道場、
蓬「ミ」塾へお越し願えればさいわいです。

今、少子高齢化社会の不安を政府や
マスコミなどで、喧伝されていますが、
では、どうすればよいのか、
の道筋がはっきりと指し示されていません。

最後に、そのための解決策の秘伝の教え、
「四文字」の言葉を示させていただきます。
玩味願います。

「文武両道」「和氣致祥」

今回はこれまでさせていただきます。
ありがとうございました。
〔ノ〕

2015.4.8